教行寺〈きょうぎょうじ〉は、近鉄奈良駅ほど近くの油阪町の大通りに建立された真宗大谷派の一般寺院です。信証山〈しんしょうざん〉の寺号が付されています。真宗大谷派は親鸞聖人が顕わされた浄土真宗の一派です。
もと比叡山天台宗の末寺であったところ、承応二年(1653年)に真宗へ改宗され現在に至ります。
現在の木造瓦葺の本堂は大正3年に再建されたもので、2007年に耐震補強を施しています。それ以前には、宝永二年(1705年)の本堂焼失後すぐに再建されたものが残っていたようです。
御本尊の阿弥陀如来立像は源信僧都御制作の乾漆製であると伝わります。
石段山門の右側には鐘楼堂が設置されており、境内には永代供養墓、本堂の裏手には墓地が広がります。